充血
じゅうけつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #35954 · 青空 406 例
標準
congestion (with blood)
文例 · 用例
頭腦が急に充血して、何事も考へることができなくなつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
一週間、全一週間、そのために寝たっきり呻いていた、足の傷の上にこの体を載せて、歩いたので、患部に夥しい充血を招いたのに違いなかった。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
何時の間にか、眼が悪くなって府下の有名な眼科医三四人に診察を乞うて見ると、云うことが皆同じである、曰く進行近視眼、曰く眼底充血、最後に当時最も雷名ありし、井上達也氏に見て貰うと、卒直なる同氏はいう、君の眼は瀬戸物にひびが入った様なものじゃ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
しかるに今度仏国のカルメットという人の発表した所に拠ると、酒精で沈澱させたツベルクリンの一プロセント溶液を眼に点ずると、健康体ならば何の異状も起らぬが、少しでも結核のあるものならば、二十四時間内に充血して紅くなるという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
胃の腑の適当な充血と消化液の分泌、それから眼底網膜に映ずる適当な光像の刺激の系列、そんなものの複合作用から生じた一種特別な刺激が大脳に伝わって、そこでこうした特殊の幻覚を起こすのではないかと想像される。
— 寺田寅彦 『詩と官能』 青空文庫
その手の指先がしなやかに反って珊瑚色に充血していた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
酒焼けというのだろうか、きめの荒そうな皮膚が紫がかっていて、顔全体にむくみが来て、鋭い光を放ってかがやく眼だけれども、その白眼は見るも痛々しいほど充血していた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
不思議には思いながらも、しばらくたってから、ようやく顔を上げてみると、渡瀬さんは充血して、多少ぼんやりしたような顔つきで、おぬいの額ぎわをじっと見つめていたのだと知れた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ウィキペディア
充血(じゅうけつ、hyperemia)とは病気やケガ、手術など、その他様々な要因によって、毛細血管などの末梢の血管が拡張して、そこに動脈性の血液の流入が増加した状態を示す。広義には静脈性の血液が増加した状態を示す鬱血(うっけつ、congestion)も定義に含まれる。その多くが可逆性であり、原因がなくなれば消失する、また一般的に臓器障害は少ないが、頭痛、浮腫、出血を起こすことがある。
出典: 充血 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0