乾湿
かんしつ
名詞
標準
degree of humidity
文例 · 用例
どうも地勢が違うばかりでかように性質が異なると説き去りがたいとあるが、定めて食物とか物の乾湿とか雑多の原因がある事と惟わる。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
「小説といふ奴は、私の実人生から萌芽を借りて、とA・B・C・D……無際限の気候と乾湿と風速のなかに、新しい人生を実現してゆくだらう。
— ――創芸社刊―― 『檀一雄「リツ子・その死」』 青空文庫
寒暑、乾湿、風雨、霜雪、日光の度を異にした遠い異郷の方から帰って来て、本当に自分の身体に成れたと思うまでには彼は一年の余も要った。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
空気、乾湿の度を失い、太陽の光熱、物にさえぎられ、地性、瘠せて津液足らざる者へは、たとい肥料を施すも功を奏すること少なきのみならず、まったく無効なるものあり。
— 福沢諭吉 『徳育如何』 青空文庫
またこの扉では、傴僂の眼の裏面が、たぶんその装置に必要な刳穴だったので、その薄い部分が、頻繁に繰り返される乾湿のために、凹陥を起したに違いないのだよ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
恐らく湿度計は乾湿ハイグロメーターの湿球のような状態におかれ、水銀は急に熱を奪われて萎縮したことでしょうし、湿度計の方は、その傍に居る人の衣服がポッポッと湯気を出して乾燥中であるために殆んど飽和状態に近い湿度を記録したのでありましょう。
— 海野十三 『赤耀館事件の真相』 青空文庫
実にわが邦の気候はもって寒温の適度を得、その空気はもって乾湿の順序を失せず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
勿論降雨の関係もあるから残雪の多少や有無で、簡単に乾いた山と湿った山との区別が立てられるものではないが、さりとてまたその有無多少は、山の乾湿に大なる影響を及ぼすものであることも否めない。
— 木暮理太郎 『南北アルプス通説』 青空文庫
作例 · 標準
「この地域の気候は乾湿の差が極端で、特に冬場は肌の乾燥対策が欠かせないんだ。」
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「木材の保存状態を良好に保つには、倉庫内の乾湿を常に一定の範囲内に管理する必要がある。」
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「うわ、今日の風は乾湿が激しいな。喉がカラカラになったかと思えば、急に雨混じりの湿った風が吹いてくるし。」
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