反り返る
そりかえる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to warp
文例 · 用例
」 二度まで、同じ人の名を、ここには居ない人の名を、胸を貫いて呼んだと思うと、支えた腕が溶けるように、島田髷を頂せて、がっくりと落ちて欄干に突伏したが、たちまち反り返るように、衝と立つや、蹌踉々々として障子に当って、乱れた袖を雪なす肱で、しっかりと胸にしめつつ、屹と瞰下ろす目に凄味が見えた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
新田さんの事は郡視學さんからお話があつたもんだで、遂私も新田さんを此學校に入れた次第で、郡視學さんの手前もあり、今迄は隨分私の方で遠慮もし、寛裕にも見て置いた譯であるが、然し、さう身勝手が過ぎると、私も一校の司配を預かる校長として、』と句を切つて、一寸反り返る。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
新田さんの事は郡視学さんからお話があつたもんだで、遂私も新田さんを此学校に入れた次第で、郡視学さんの手前もあり、今迄は随分私の方で遠慮もし、寛裕にも見て置いた訳であるが、然し、さう身勝手が過ぎると、私も一校の司配を預かる校長として、』と句を切つて、一寸反り返る。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
家へ歸ると、小六は火鉢の前に胡坐を掻いて、脊表紙の反り返るのも構はずに、手に持つた本を上から翳して讀んでゐた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
髯の根をうんと抑えて、ぐいと抜くと、毛抜は下へ弾ね返り、顋は上へ反り返る。
— 夏目漱石 『二百十日』 青空文庫
眼前に眉を圧して鬱然として反り返る大きな山は、今にも崩れ落ちてかぼそい命を圧し潰しはすまいか。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
凛として、反り返る樣な力が、湧き上つた。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
凜として反り返る様な力が湧き上つた。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
作例 · 標準
湿度の高い場所に置かれた家具は、次第に反り返ってくる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite