杭打ち
くいうち
名詞
標準
pile-driving
文例 · 用例
例えばドライヴの途上に出て来るハイカラな杣や杭打ちの夫婦のスケッチなどがそれである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(5)』 青空文庫
こめかみは杭打ちのごとくがんがん脈打ってましたから、鼻血が垂れて我を取り戻してなくば、ある種の発作が起こっていたことでしょう。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
(急に思ひ出して)おい、新井、昨日の杭打ちを続けてやれ。
— 岸田國士 『浅間山』 青空文庫
そこらには倉庫が新らしく建たうとして、杭打ちの綱引女がだらしなく憩んでゐた。
— 宮地嘉六 『煤煙の臭ひ』 青空文庫
この木造の大|槌は建築か杭打ちでもなければ滅多に使ふものでなく、少し泥などの附いたまゝ、納戸にあるのは、甚しい不調和です。
— 妾の貞操 『錢形平次捕物控』 青空文庫
杭打ちと称するヨイトマケの女たちも手甲脚絆で大勢集まった。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
――その日は朝から風が強く、海はひどく波立っていて、杭打ちをするには干潮を待たなければならなかった。
— 山本周五郎 『さぶ』 青空文庫