連れ立つ
つれだつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
標準
to go together
文例 · 用例
三ヶ|月ほどの南北支那の旅を終つて、明日はいよいよ懷しい故國への船路に就かうといふ前の晩、それは乳色の夜靄が町の燈灯をほのぼのとさせるばかりに立ち罩めた如何にも異郷の秋らしい晩だつたが、僕は消息通の一|友と連れ立つて上海の町をさまよひ歩いた。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
その晩は次郎ひとりであつたが、その友達の三上甚五郎といふのも時々に連れ立つて来るといふ。
— 岡本綺堂 『赤膏薬』 青空文庫
現に此の猟夫も七八年|前二三人の同業者と連れ立つて、木曾の山奥へ猟に行つた。
— 岡本綺堂 『雨夜の怪談』 青空文庫
敬君が実家を見舞ふといふので、連れ立つて街へ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
蓮葉な、はしやいだ、連れ立つた若い女たちが來たのである。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
この母と妻の母と、もう五十に手のとゞきさうな妻と、三人の老婆が、老鶏のやうに無意識に連れ立つて、長柄の川べりへ薺など摘みに行つた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
「‥‥」義雄の先づぎツくりしたのは、それで――自分達の連れ立つて來たのを千代子はどこかの蔭から見てゐて、直ぐ跡をつけて來はしないかと云ふ心配が自分の胸をどきつかせた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
此は其後のことゝばかりで年度の記憶はないが、故人と二人連れ立つて向島の百花園あたりへ行つた時のことである。
— 長塚節 『記憶のまゝ』 青空文庫