淵叢
えんそう
名詞
標準
gathering spot
文例 · 用例
この中古學問の淵叢たる市に近づくとき、ジエンナロのいふやう。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
大川橋といふ名でかかつた吾妻橋上流の兩岸は、あまり知れ亙りすぎてゐるほどの東名所で、いはゆる風流の淵叢となつてゐた。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫
「先に市民が特別市制を廃して独立市政を布かんと運動するや、自ら揚言して曰く、輦轂の下、首都の地、学芸の淵叢、政権の中心たる東京にして、自治の権を許されざるの義あるべからずと。
— 木下尚江 『自由の使徒・島田三郎』 青空文庫
これ等は江南地方は文物の淵叢にして、書籍を見んと欲する者も多からんと思ひ、讀書人の便利のために備へしなり。
— 内藤湖南 『文溯閣の四庫全書』 青空文庫
ベルリンに遊ばざればもって学問の英華を知るあたわずとして天下の書生が欽慕おくあたわざる哲学の楽園、碩儒の淵叢たるゲルマン帝国のごとき、その政治ははたして人民の幸福を進捗するに足るか。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
あたかもこの時に当り小説家の淵叢たりし硯友杜の才人元禄文学の研究と共にまた盛んに俳句を咏ぜしは斯道の復興に与つて甚力ありしなり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
四條ノ地ハ固ヨリ名媛麗妹ノ淵叢ト爲ス。
— 一名京都紀行 『十年振』 青空文庫
これによってお玉ヶ池の地は久しい間東都文雅の淵叢となっていたが、度々の火災に二家の旧居も蕩然としてその跡なく「都門の文雅も遂に寥落を致す。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
この書店は、文学愛好家にとってまさに知識の淵叢だ。
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新しい技術の発展とともに、この都市は研究者の淵叢となった。
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古代遺跡は、歴史家たちが集まる淵叢として知られている。
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