群がり
むらがり
名詞
標準
crowding together
文例 · 用例
女等群がりて卓を圍み我れの醉態を見て憫みしがたちまち罵りて財布を奪ひ殘りなく錢を數へて盜み去れり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
それは、地平線の隅々からすべての烏が集って来たかと思われる程、無数に群がり、夕立雲のように空を蔽わぬばかりだった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
三 山の麓のさびれた高い鐘楼と教会堂の下に麓から谷間へかけて、五六十戸ばかりの家が所々群がり、また時には、二三戸だけとびはなれて散在していた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
坑夫は洞窟の周囲に、だにのように群がりついて作業をつゞけた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
しかも今、清逸の頭の中には表現すべきものが群がり集まって、はけ口を求めながら眼まぐるしく渦を巻いているのだ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
阿難、甲斐々々しき姿にて、群がり来る人々に忙がしげに餅を与えて居る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
謹慎なる聴衆を容れたる法廷は、室内の空気|些も熱せずして、渠らは幽谷の木立ちのごとく群がりたり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
君助がゆつくり空やまはりの景色を見廻した眼を再び芍薬に戻すと、いつの間にか紫紅の焔のやうな花の群がりの向う側に一人の少女が立つて居た。
— 岡本かの子 『小町の芍薬』 青空文庫
作例 · 標準
有名歌手の到着をひと目見ようと、空港のロビーには人だかりの群がりができた。
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池の淵にパンを投げ入れると、鯉の群がりが激しく水しぶきを上げた。
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夜の街灯に虫の群がりが集まり、激しくぶつかる音が聞こえる。
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