マドロス
マドロス
名詞
標準
sailor
文例 · 用例
中山帽子をかぶって、縁とりのモオニング・コートを着て、太い籐の洋杖を持って、そして口にはダンヒルのマドロス・パイプを銜えている。
— 渡辺温 『少女』 青空文庫
それで君は、俄に恐しく神経を悩ましはじめたのだ――』 西村はシャアロック・ホルムズの様な口調でこう云うと、少し勿体ぶった手つきでスリーカッスルをつめたマドロスパイプを脂さがりに斜めに銜えた。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
煙草はマドロスパイプを使う舶来の鑵入りでなければ吸えないようになった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
わたくしが、ふと、気がついてみると、先生は女の癖に小さなマドロスパイプを銜えていました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
五 四条河原町の三味線屋の飾窓の中に、委託品として陳列されているスリービーのマドロスパイプを吸口の所だけ照らしていた落日の最後のあかりも、市電を待っているうちにいつか消えてしまい、黄昏がするすると落ちて来た。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
「しょうしょう伺います、海岸の、台湾航路の汽船会社のある方へは、どう往ったら宜いのでしょう」 謙作は海員のようなマドロスパイプを啣えて来た男に訊いた。
— 田中貢太郎 『港の妖婦』 青空文庫
「それは、この横町を往って、それから三つ目の街路を、右へ折れてけば宜い」 マドロスパイプはすぐ左の方に折れている横町に指をさした。
— 田中貢太郎 『港の妖婦』 青空文庫
私が、若い頃マドロスとして、印度あたりまで行つた時、欧米人などに、どことなく差別的に見られたりして「こいつはいけない」と思つてから、私はヨーロッパ人だから優越してゐるとも思はない代りに、インド人でもアフリカ人でも、支那人でも、朝鮮人でも、私よりも劣つてゐるなどとは思はなくなつてゐた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
作例 · 標準
古い歌謡曲には、故郷を思うマドロスが登場する。
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マドロスの格好をした子供たちが、お祭りで踊っていた。
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港には、世界中から集まったマドロスたちの姿があった。
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