然しもの
さしもの
表現
標準
even ... (e.g. "even a genius")
文例 · 用例
他を苦めて慰まむは心ある者のすべきことかは、いかに合點のゆきたるか」と御年紀十五の若君が御戒の理に、一統感歎の額を下げ、高き咳する者無く、さしもの廣室も蕭條たり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
スブリをかけている中に、さしもの重たい藁切庖丁が、さまで重たく感じないようになった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
□はさしものN市の大家産を傾け尽そうとして居るのですよ。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
十四日の一時四十分にとうとうさしもの恐しいマッターホルンの頂上、天にもとどくような頂上へ登り得て大に喜んで、それから下山にかかりました。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
さしもの暑さも、此の夜のころ、觀音の山より涼しき風そよ/\と訪づるゝ、可懷し。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
騰るは天の竜巻と逆巻き喚ぶ狂瀾怒濤、頼め頼めの錨も何の船は木の葉の漂ふごとく、ちやりやきりり、きりやきりり、ちやりやきりり、きりやきりり、ちぎるる鎖、命の友綱、舷々相うち潰えて、さしもの元賊十万、あはれや千尋の底の藻屑となり了んぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
柿崎隊は新手を入れかえ入れかえ無二無三につき進み切り立てたため、さしもの典厩隊も苦戦となり隊伍次第に乱れるにいたった。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
力と頼む各部隊の驍将等が悉く討死して指揮を仰ぐに由ない上に、総大将の退陣と聞いては、さしもの武田勢も乱軍である。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
作例 · 標準
然しもの彼も、今回の失敗にはさすがに落ち込んでいるようだ。
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あの然しもの名探偵も、この事件の真相には頭を抱えているらしい。
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然しもの大食漢の私でも、この量はさすがに食べきれないよ。
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