頂角
ちょうかく
名詞
標準
vertical angle
文例 · 用例
I氏の下側から見た鼻の二等辺三角形の頂角を目測しながら自分がつい数日前に遭遇したある小事件を思い出すのであった。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
風速の強いときほど概してこの扇形の頂角が小さくなるのが普通で、極端な例として享保年間のある火事は麹町から発火して品川沖へまで焼け抜けたが、その焼失区域は横幅の平均わずかに一二町ぐらいで、まるで一直線の帯のような格好になっている。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
しかし江戸大火の例で見ると、この焼失区域の扇形の頂角はざっと六十度から三十度の程度である。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
明暦大火の場合はかなりの烈風でおそらく十メートル以上の秒速であったと思われる根拠があるが、その時のこの頂角がだいたいにおいて、今度の函館の火元から焼失区域の外郭に接して引いた二つの直線のなす角に等しい。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
そうしてこの頂角を二等分する線の方向がほぼ発火当時の風向に近いのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
北斎にいたつては、その頂角、ほとんど三十度くらゐ、エッフェル鉄塔のやうな富士をさへ描いてゐる。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
然れども諸公の為す所を見れば、殆ど地球の泥団たるを信ぜず、二等辺三角形の頂角の二等分線は底辺を二等分するをも信ぜざるに似たり。
— 芥川龍之介 『文部省の仮名遣改定案について』 青空文庫
大きな実験台が、入口と対頂角をなしたところにすえてあり、電気の器具がならび、その向う側には薬品の小戸棚を越えてレトルトや試験管台や硝子製の蛇管などが頭をだしていた。
— 海野十三 『四次元漂流』 青空文庫
作例 · 標準
二等辺三角形の頂角は、底角の合計と等しくならない。
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