彫金
ちょうきん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
chasing
文例 · 用例
老人は娘のいる窓や店の者に向って、始めのうちは頻りに世間の不況、自分の職業の彫金の需要されないことなどを鹿爪らしく述べ、従って勘定も払えなかった言訳を吃々と述べる。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
「わしのやる彫金は、ほかの彫金と違って、片切彫というのでな。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
一たい彫金というものは、金で金を截る術で、なまやさしい芸ではないな。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
「普通の彫金なら、こんなにしても、また、こんなにしても、そりゃ小手先でも彫れるがな」 今度は、この老人は落語家でもあるように、ほんの二つの手首の捻り方と背の屈め方で、鏨と槌を繰る恰好のいぎたなさと浅間しさを誇張して相手に受取らせることに巧みであった。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
わしら彫金師は、一たがね一期です。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
彫金というのがある、魚政というのがある、屋根安、大工鉄、左官金。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
さればこれなる彫金、魚政はじめ、此処に霊魂の通う証拠には、いずれも巡拝の札を見ただけで、どれもこれも、女名前のも、ほぼその容貌と、風采と、従ってその挙動までが、朦朧として影の如く目に浮ぶではないか。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
「細工人は一生貧なるものと覚悟して」と云った彫金家の安親の生活は幸福であったろうと思われる。
— 幸田露伴 『貧富幸不幸』 青空文庫
作例 · 標準
彼は金属工芸の職人で、美しい彫金作品を制作している。
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この小さな箱には、繊細な彫金が施されている。
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彼は無心で彫金に打ち込み、時間を忘れて作業していた。
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