壁飾り
かべかざり
名詞
標準
wall decoration
文例 · 用例
僕は飛びまはる虫を捕獲したり発見するのは寧ろ不得意であるが、標本の製作は仲々適確で、最も古いのは二十年あまり以前の製作品を、僕からその頃寄贈されたまゝ今なほそれは完全を保つて客間や書斎の壁飾りにしてゐる知友を四五人も数へることが出来る。
— 牧野信一 『魚籃坂にて』 青空文庫
」 銑太郎が、サラセン模様の壁飾りの下に横たへたロココ風の寝椅子に凭つて、そんなことを云つてゐたのを私は覚えてゐる。
— 牧野信一 『冬物語』 青空文庫
私が、その家を出て、この村に移つた時には、二つとも私の書斎に永い間壁飾りとなつて懸つてゐたアメリカ・インヂアンのガウンと一対の錆びたフエンシング・スオウルドだけが私の所持品だつたのである。
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
彼女が、若し八郎の帰宅がおくれると「ゾイラス」は壁飾りのインヂアン・ガウンを着て外出するより他はなくなるであらう――と嗤ふと、彼は憤つた表情で、「私は九郎ぢやない――気紛れといふ性質を知らぬ唯物論者だ。
— 牧野信一 『ゾイラス』 青空文庫
恰度、その影を壁飾りの位置にして、お雪は天井から吊した投網の破れ目を繕つてゐた。
— 牧野信一 『ダニューヴの花嫁』 青空文庫
では僕も、それを真似て――」 と私は云ひかけたが、カミシモはおろか祖先の物品は羽織一枚すら見当らなかつたので、書斎の壁に壁飾りとして掛けてあるアメリカン・インヂアンの容装をとり降して、手ツとりばやく身につけた。
— 牧野信一 『ラガド大学参観記』 青空文庫
外には印度更紗の壁飾りと、壺が一つ室の装飾品として置かれてあった。
— 中谷宇吉郎 『先生を囲る話』 青空文庫
白い大きな百合を刺繍にした壁飾りが横手にかけてあった。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
作例 · 標準
誕生日のパーティーのため、部屋を風船や色とりどりの壁飾りで飾った。
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彼女は世界中を旅して集めた珍しい壁飾りをコレクションしている。
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この壁飾りは、南国の民族的な模様が特徴だ。
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手作りの壁飾りをリビングに飾ったら、部屋が明るくなった。
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