平服
へいふく
名詞名詞-の形容詞
標準
ordinary clothes
文例 · 用例
竹三郎がうしろへ向くと、平服の身体のはばが広い支那人が立っていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
平服だつたがおんつぁんはすぐそれだと見て取つた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
今しも、後部甲板昇降口より現はれて、一群の肩章に波を打たせたる年少士官等と語りながら、徐かに此方に來かゝる二個の人――軍艦々上には珍らしき平服の姿、一個は威風堂々たる肥滿の紳士、他の一個は天女の如き絶世の佳人!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
夕方なぞ見窶らしい平服で散歩するふりをして駐在所を出ると、わざと人目を忍んだ裏山伝いに、丘の上の深良屋敷の近くに忍び寄って、木蔭の暗がりに身を潜めつつ、新夫婦の仲のよい生活ぶりをコッソリと覗いている……といったような噂がいつとなく村中のヒソヒソ話に伝わり拡がった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
その時、重役の野田武蔵がお供も連れず、平服で忍ぶようにやって来て、「金内殿は、出かけられましたか。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
だからツアアルは平服を著た警察官が垣を結ったように立っている間でなくては歩かれないのである。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
巨大な鉄火鉢のカンカン起った署長室で、平服の田宮特高課長と差向いで話した時の室内の光景から、何度も何度も炭火の跳ねたところから、田宮課長の腕時計の音までも、真に迫って話すのであった。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
学生の鳥打帽――軍人の平服の事は前に書いた。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
作例 · 標準
案内状には「平服でお越しください」とあったが、念のためにジャケットを持参した。
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「平服とは言っても、さすがにTシャツと短パンで行くわけにはいかないよね」
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彼女はいつも通り平服で現れたが、その立ち振る舞いには隠しきれない品格があった。
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