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卑陋

ひろう
形容動詞名詞
1
標準
low rank
文例 · 用例
われは狼のごとく飢ゑたりしきりに欄干にすがりて齒を噛めどもせんかたなしや 涙のごときもの溢れ出で頬につたひ流れてやまずああ我れはもと卑陋なり。
萩原朔太郎 純情小曲集 青空文庫
昔にあっては見る影もなく、叙事詩や劇詩の繁栄の影にかくれて、卑陋な賤民扱いにされていた小説等の散文学が、最近十八世紀末葉以来、一時に急速な勢力を得て、今や却って昔の貴族が、新しい平民の為に慴伏され、文壇の門外に叩き出された。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
是の如きの類、或は卑陋の人の如く、或は達識の人の如きものも、亦甚だ少くない。
幸田露伴 努力論 青空文庫
虚僞の文明と卑陋甚だしき私慾との爲に、天地生々の氣を強ひて※害して竊に其の分別あることを誇つて居る似而非怜悧の刻薄無情の人民の國の人員が増加して行かぬといふ事情は有つても、世界全體の人類は慥に繁昌しつゝあるのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
然れども恋愛は一見して卑陋暗黒なるが如くに其実性の卑陋暗黒なる者にあらず。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
春心の勃発すると同時に恋愛を生ずると言ふは、古来、似非小説家の人生を卑しみて己れの卑陋なる理想の中に縮少したる毒弊なり、恋愛|豈単純なる思慕ならんや、想世界と実世界との争戦より想世界の敗将をして立籠らしむる牙城となるは、即ち恋愛なり。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
ベルナルドオが姫を得んと欲せしは卑陋なる色慾にして、縱ひ渠一たびその願の成らざるを憂ふとも、渠は月日を費すことなくして、その失望を慰めその遺憾を忘れしならん。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
このような類の卑陋のような、達識のような者もまた甚だ少なくない。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
作例 · 標準
彼は卑陋な出自を隠すことなく、努力だけで現在の地位まで上り詰めた。
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その役人は、自分の卑陋な地位を逆手に取って、上層部の不正を密かに探っていた。
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卑陋な身分であっても、誇りを持って生きることの尊さを彼は背中で教えてくれた。
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