疎ら
まばら
形容動詞頻度ランク #21914 · 青空 334 例
標準
sparse
文例 · 用例
矢車草、車百合、ドウダンなどが、栂や白樺の、疎らな木立の下に、もやもやと茂っている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
私の登った北米のフッド火山は、大なる氷河が幾筋となく山頂から流れているにもかかわらず、麓の高原は乾き切って、砂埃とゴロタ石の間に栽培した柑橘類の樹木が、疎らに立っているばかり。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
太郎坊附近の、黄紅朱樺の疎らな短木の中を、霧は幾筋にもなって、組んず、ほぐれつして、その尖端が愛鷹山の方向へと流れて行く、振り返れば、箱根|火山彙には、雲が低く垂れて、乙女峠から金時山の腰へかけて、大河の逆流するばかり、山と山との間は、幾つにも朝雲が屯ろして、支流が虚空の方々に出来る。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
西風が強いかして、傾斜の土に疎ら生えしている、丈の短い唐松や、富士薊が、東に向いて俯向きに手を突いている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
大正年間の大噴火に押し出した泥流を被らなかったと思われる部分の山腹は一面にレモン黄色と温かい黒土色との複雑なニュアンスをもって彩られた草原に白く曝された枯木の幹が疎らに点在している。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
人の通りは疎らになった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
左翼の疎らな森のはずれには、栗本の属している一隊が進んでいた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
大きな通りを外れて街燈の疎らな路へ出る。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
作例 · 標準
秋になり、木々の葉が疎らになってきた。
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