薄茶色
うすちゃいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
light brown
文例 · 用例
眼の玉が濡れたように薄茶色を帯びて、眉毛の生尻が青々と毛深く、いかにも西洋人めいた生々しい逞しさは、五年前と変っていない。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
それは眼の前に重なり合った草の茎の隙間から見るテニスコートの白い一直線の上を、ソロソロと後しざりして来る薄茶色のセイラアパンツであった。
— 夢野久作 『童貞』 青空文庫
大きいのは人間の子供位なのから、小さいのは雀位のものに至るまで、白いもの、灰色のもの、薄茶色のもの、淡青のもの、何萬とも數へ切れぬ數十種の海鳥共が群れてゐるのだが、殘念ながら、私には(同行の船員にも)一つも名前が判らぬ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
大きいのは人間の子供位なのから、小さいのは雀位のものに至るまで、白いもの、灰色のもの、薄茶色のもの、淡青のもの、何万とも数え切れぬ数十種の海鳥どもが群れているのだが、残念ながら、私には(同行の船員にも)一つも名前が判らぬ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
おなじ控え室の反対側で、母親と姉さんと思われるふたりの手で、薄茶色のスーツと、燕脂をきかせたレジメンタル・タイをととのえてもらっている柾生を見て、慶一はおどろいた。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
薄茶色の芽を全体に吹いて、柔らかい梢の端が天に接く所は、糠雨で暈されたかの如くに霞んでゐる。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
二羽ながら巣にこもり、白と薄茶色のまだらの頭をのぞかせて、おだやかに引立つこともなく暮して行く。
— 宮本百合子 『小鳥』 青空文庫
気持の好い空想を破られ、それでムッとして見ると、薄茶色の粟が一粒いる。
— 宮本百合子 『一粒の粟』 青空文庫
作例 · 標準
例句