身元不明
みもとふめい
名詞名詞-の形容詞
標準
(a person or body being) unidentifiable (unidentified)
文例 · 用例
(5) morgue ――パリで、身元不明の死人の体を一時収容して公衆に公示し、その引取人を求めた場所を言う。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
去る十二日、身元不明の妊娠女の溺死体が石油庫の前の川へ流れて参りますと、続いて又異った妊娠女の死体が出て参りました。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
ですから、これまで、被害者の身元不明の事件が未解決のままに終わった例は甚だ多いのであります。
— 小酒井不木 『墓地の殺人』 青空文庫
そんなわけで彼がどこの何者であるか知る術もなく、死骸は身元不明者として領事館の手で仮埋葬に付された。
— 松本泰 『謎の街』 青空文庫
そして身元不明のため遺留品の写真に「加賀片山津弥生軒」とあるので同地方へ照会中であると結んであった。
— 山本禾太郎 『仙人掌の花』 青空文庫
何よりも、殺された女の身元不明という点で立会人たちは第一に見込みの立て方に迷ったのである。
— 梅雨に咲く花 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
この屍体は前日郵便鉄道で轢死したもので、身元不明の青年であった云々‥‥屍体陳列所では大問題とされている。
— EDITH AU COU DE CYGNE 『探偵小説アルセーヌ・ルパン』 青空文庫
全く身元不明の派出婦をおくことは、別な面から考えはじめました。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫