細線
さいせん異読 ほそせん
名詞
標準
thin line
文例 · 用例
雲ともつかぬ水蒸気の群は細線の群合のごとく寒い空に懸った。
— 島崎藤村 『岩石の間』 青空文庫
冬至近くに成れば、雲ともつかぬ水蒸気の群が細線の集合の如く寒い空に懸り、その蕭条とした趣は日没などに殊に私の心を引く。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
風が右側から吹いているとすると、空気は図中の細線で示したように、柱のところで上下に分れて、柱を廻って流れる。
— 中谷宇吉郎 『樹氷の科学』 青空文庫
くすんだ黄色い地に、銀の細線で囲まれた黒っぽい沢山の蝶が、乱れとんでいる、高さ三|尺位の一寸大きな花瓶であった。
— 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 青空文庫
淺草も段々昔と變つてきたものだと、汚れた裂繩のさがつてゐるがらがらを振つて、おさいせんを投げた。
— 林芙美子 『夜福』 青空文庫
ありがたい観音様だ、生きた観音様だ、といってお詣りに来る人たちは、それぞれおさいせんをあげていきました。
— 豊島与志雄 『長彦と丸彦』 青空文庫
そのおさいせんが、だんだんたまってきました。
— 豊島与志雄 『長彦と丸彦』 青空文庫
それは、観音様の前にそなえておいて、また新たにおさいせん箱をこしらえねばなりませんでした。
— 豊島与志雄 『長彦と丸彦』 青空文庫
作例 · 標準
設計図には細線で精密な図形が描かれている。
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この絵は細線で描かれた繊細なタッチが特徴だ。
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グラフのデータは細線で結ばれている。
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