親展
しんてん
名詞名詞-の形容詞
標準
confidential
文例 · 用例
多々良三平と自認せる俣野義郎なるもの五六度も親展至急で大學へむけ猫中の取消を申し來る。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫
そして名宛の左側の、親展とか侍曹とか至急とか書くべきところに、閑事という二字が記されてあった。
— 幸田露伴 『野道』 青空文庫
そこで早速、私に宛てた至急親展で、事のアラマシを通知して、事実かどうかを問い合わせて来た訳ですが、その手紙を受取った時には私も、思わずシインとなりましたよ。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
グライダアの研究家からは同封の親展書をお送りします。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
そして、机の上に二枚の葉書とともに一通の西洋封筒の親展書がのせてあるのを発見した。
— 平林初之輔 『秘密』 青空文庫
車座になつた人々がその上に頭を重ねるやうにして順ぐりに手に取つて見ると、封筒もなかの卷紙も並はづれて立派な、見事な筆跡で書かれたその封書は、この地方切つての大地主上田信介が、平賀甚兵に宛てた「親展書」だつた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
少しお話したいこともあるから、手隙のおり来てくれないかという親展書であった。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
大河平一郎吉倉和歌子様 彼は書き終って読み返すことを恐れて、そのまま封筒に入れて大きく習字の時のように楷書で「吉倉和歌子様、親展」と書いた。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
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親展(しんてん) とは、封書において、宛名となっている本人が自分で封を切って読んでほしいという意味、またはそのような扱いのことである。
出典: 親展 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0