愛撫
あいぶ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #29367 · 青空 624 例
標準
caressing
文例 · 用例
「侘び」の心境するものは、悲哀や寂寥を体感しながら、実はまたその生活を懐かしく、肌身に抱いて沁々と愛撫している心境である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「侘び」は決して厭世家のポエジイでなく、反対に生活を愛撫し、人生への懐かしい思慕を持ってる楽天家のポエジイである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
藪入りの寝るやひとりの親の側 太祇 には、蕪村自身のうら侘しい主観を通して、少女に対する無限の愛撫と切憐の情が語られている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
筆や鉛筆でもつて抱擁し、愛撫し、手ばなさぬやうにする、さういふ愛の絆によつてのみ、それ等のデッサンや繪は價値があるやうに思へる、とあなたは仰言られて居ましたけれど。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
さうして私達の愛撫の花はおそらく私達よりか、それを咲かした土地よりか、生きながらへる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
生ぬるい水中へぎゅーんと五体がただ一つの勢力となって突入し、全|皮膚の全感覚が、重くて自由で、柔軟で、緻密な液体に愛撫され始めると何もかも忘れ去って、小初は「海豚の歓び」を歓び始める。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
」 妖しい蠱惑のなかに、僕は色欲の錨を沈めてから、粟鼠の毛皮の外套についた無数の獣の顔を愛撫した。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
私が花田君子を家畜のように愛撫した時世から、いまでは私は淫祠的な日本人の肉感と、彼女が私になす虐待をあまんじて受けなくてはならぬ。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
作例 · 標準
例句