開花期
かいかき
名詞
標準
anthesis
文例 · 用例
のみならず、開花期間もやっぱり煤煙が降り続いたので、風媒花の稲は滅茶滅茶だった。
— 佐左木俊郎 『黒い地帯』 青空文庫
が、九月に入つて雨がひどく降り續いた時には、稻は丁度中手の開花期にあたつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
レオナルド・ダ・ヴィンチは、いかにもルネッサンス開花期の人間才能の典型であった。
— ――歴史・伝記について―― 『なぜ、それはそうであったか』 青空文庫
言い換えれば、修辞学がギリシア文化の開花期の産物であるに反して、解釈学はギリシア文化の発展が一応終結した後その黄昏にいわゆるミネルヴァの梟として現われたのである。
— 三木清 『解釈学と修辞学』 青空文庫
× 一九二十年から二十三年にかけての巴里は、凡そ五十年に一度といふ演劇的開花期であつた。
— 岸田國士 『芝居と僕』 青空文庫
過日の台風によって本年は稲が遅い開花期をやられて不作確実となり、朝鮮、台湾、満州を失ったのに加えて泣き面に蜂のていである。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
それは、大正初年の、いはゆる戯曲の開花期に相応するものである。
— 岸田國士 『「劇作」に告ぐ』 青空文庫
西洋の印刷歴史書が説くところに從へば、十五世紀中葉グウテンベルグの「流し込み」活字は、十八世紀に至つて第二の開花期に達してゐたのであつた。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫