子の刻
ねのこく
表現名詞
標準
hour of the Rat (around midnight, 11pm to 1am, or 12 midnight to 2am)
文例 · 用例
毎夜|子の刻迄には屹度して差上げる筈の日課が、ゆうべからの騒ぎで暁方になって仕舞った。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
夜も既に、十一時すぎ、子の刻か。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
思切って船を漕戻したのが子の刻過ぎで、浦近く、あれ、あれです、……あの赤島のこっちまで来ると、かえって朦朧と薄あかりに月がさします。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
今夜の子の刻(午後十二時)にその蝋燭の火を照らして、壁かまたは障子にうつし出される娘の影を見とどけろというのである。
— 岡本綺堂 『影を踏まれた女』 青空文庫
胸に一物ある夫婦は寝たふりをして夜のふけるのを待っていると、やがて子の刻の鐘がひびいた。
— 岡本綺堂 『影を踏まれた女』 青空文庫
今から数えて百日目の夜、時刻はやはり子の刻、お忘れなさるな。
— 岡本綺堂 『影を踏まれた女』 青空文庫
八時頃より初めて、詠出、互撰、評語、終れるは子の刻も過ぎつる頃と覚ゆ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
「豊鑑」には「天正十二年霜月廿九日子の刻ばかりにやおびただしくなゐふりけり、その様いはん限りなし、いにしへもたびたび大なゐふりけると記しをれども、眼あたりかかることなんめづらかなる。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
作例 · 標準
子の刻を過ぎ、人々は静かに眠りについていた。
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昔の日本では、子の刻になると夜警が町を巡回した。
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物語のクライマックスは、子の刻に始まるという設定だった。
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