子の時
ねのとき
名詞
標準
midnight
文例 · 用例
私は作楽井とその息子の時代と、私の父と私たちと私たちの息子の時代のことを考えながら急ぐ心もなく桑名に向っていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
前にいつたその逗子の時分は、裏の農家のやぶを出ると、すぐ田越川の流れの續きで、一本橋を渡る所は、たゞ一面の蘆原。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
銀子の時は産み落とすまで母は働き、いざ陣痛が来たとなると、産婆を呼びに行く間もなく、泡を喰った父が湯を沸かすのも待たなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
赤子の時は猶更純氣である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
里子の時分、転々と移っていたことに似ているわけだったが、しかしさすがの父も昔のことはもう忘れていたのか、そんな私を簡単に不良扱いにして勘当してしまいました。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
故に彼等の中に自から新戯曲の発生熟爛するありて、巣林子の時代に於て其盛運を極めたり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
それは赤子の時から、自分一人の手で育てて、殆ど物を言わなくても、互に意志を通じ得られるようになっていたお玉、何事につけても優しくしてくれたお玉、外から帰って来れば待っていてくれたお玉がいぬからである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
」「ややや」というと、慌てて落した、うっかり膝の上に、ト琴を抱いた姿だった、毛繻子の時代物を急いで掻い取り、ちょいと敷居の外へ出して、膝小僧を露出しに障子を閉めて圧えつけたは、余程とッちたものらしい。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
子の時に家を出て、夜行列車に乗り込んだ。
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彼らは子の時に秘密の会議を開いた。
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子の時を告げる鐘の音が、静かな夜に響き渡った。
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