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心ゆくばかり

こころゆくばかり
副詞
1
標準
to one's heart's content
文例 · 用例
こんな厭な時候に、ただ一つ嬉しいのは、心ゆくばかり降る雨の夕を、風呂に行く事である。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
しかし元来、御中道めぐりは、信神の道者を主とするので、近来盛んになった女人の登山も、ここへはほとんど影を見せず、森林と絶壁と深谷とで、四周を切り離されているから、山中の室としてのさびが、心ゆくばかり味わわれる。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
ロシアでもドイツでも、男どうしがおおぜい寄り集まったときに心ゆくばかりに合唱することのできるような歌らしい歌をたくさんにもっているということは実にうらやましいことである。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
ほこりっぽい、乾苦しい、塩っ辛い汗と涙の葬礼行列の場面が続いたあとでの、沛然として降り注ぐ果樹園の雨のラストシーンもまた実に心ゆくばかり美しいものである。
寺田寅彦 映画雑感(1) 青空文庫
そんなかすかな哀れなものに、私の總體の重力で心ゆくばかりすがりつきたいのである。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
薫はさてはそれからと、見る見る、心ゆくばかりに思うと、萌黄に敷いた畳の上に、一簇の菫が咲き競ったようになって、朦朧とした花環の中に、就中輪の大きい、目に立つ花の花片が、ひらひらと動くや否や、立処に羽にかわって、蝶々に化けて、瞳の黒い女の顔が、その同一処にちらちらする。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
予は函館にゐる間、心ゆくばかり函館を愛しまた愛された。
石川啄木 郁雨に與ふ 青空文庫
休息――しかし困つた事には、予の長く忙がしさに慣れて來た心は、何時の間にか心ゆくばかり休息といふことを味ふに適しないものになつてゐた。
石川啄木 郁雨に與ふ 青空文庫
作例 · 標準
子供たちは、広場を心ゆくばかりに走り回っていた。
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ご馳走を前に、彼は心ゆくばかりに好きなだけ食べた。
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休暇中は、心ゆくばかりに読書を楽しんだ。
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心ゆくばかり(こころゆくばかり) — 幻辞.com