存分に
ぞんぶんに
副詞
標準
to one's heart's content
文例 · 用例
そういう風にして結局とうとう鷹の夢を存分に享楽させてもらっただけで、生きている実在の鷹はとうとう自分のものにならないでおしまいになった。
— 寺田寅彦 『鷹を貰い損なった話』 青空文庫
字を書くことの上手な人はこういう機会に存分に筆を揮って、自分の筆端からほとばしり出る曲折自在な線の美に陶酔する事もあろうが、彼のごとき生来の悪筆ではそれだけの代償はないから、全然お勤めの機械的労働であると思われる上に、自分の悪筆に対する嫌忌の情を多量に買い込まされるのである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
食べる方は引受けるから、君、思う存分にやってみちゃどうだね」 こうして、柚木は蒔田の店から、小そのが持っている家作の一つに移った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
『僕はどうにかしてこの題目で僕の思う存分に書いて見たいと思うている。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
と平生から嘲るものは嘲るが、心優しい衣絵さんは、それでも気の毒がつて、存分に沸かして飲むやうにと言つた厚情なのであつた。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
そのために、正常な天候でさえあれば、夕方の涼風を存分に発達させているということがわかったのであった。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
それで、虻が蜜汁をあさってしまって、後ろ向きにはい出そうとするときに、虻の尻がちょうどおしべの束の内向きに曲がった先端の彎曲部に引っかかり、従って存分に花粉をべたべたと押しつけられる。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
そういう牽制を受ける心配なしに、泣くことの快感だけを存分に味わうための最も便利な方法がすなわち芝居、特にいわゆる大甘物の通俗劇を見物することである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の意見を存分に述べた。
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旅行先では、美味しいものを存分に楽しみたい。
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夏休みには、宿題を気にせず存分に遊ぶことができる。
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