天運
てんうん
名詞
標準
destiny
文例 · 用例
どんな弱い敵に向っても、どんな優秀な立場にあっても、天運というものが思わざる邪魔をしないとも限らない、そこに自分の力量をだけ信用してはいられない投機的な不思議があるとともに、そうした場合自分の力量が、どれほどしなやかに機変に応じうるかを見きわめたい誘惑は大きかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
児を棄てる日になりゃア金の茶釜も出て来るてえのが天運だ、大丈夫、銭が無くって滅入ってしまうような伯父さんじゃあねえわ。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
そして天運も實に有り、人力も實に有ることを否む譯には行かぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
即ち植ゑられたる福は、時々刻々に生長し、分々寸々に伸展して、少しも止むこと無く、天運星移と共に進み/\て、何時と無く増大し、何時と無く結果を擧ぐるものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
源太もこれに角張りかかった顔をやわらげ、何ごとも皆|天運じゃ、此方の了見さえ温順に和しくもっていたならまた好いことの廻って来ようと、こうおもって見ればのっそりに半口やるもかえって好い心持、世間は気次第で忌々しくも面白くもなるものゆえ、できるだけは卑劣な一尺動けどなお見えず、二尺も移れどなお見えず。
— 幸田露伴 『五重塔』 青空文庫
即ち植えられた福は時々刻々に生長し、分々寸々に伸展して少しも止むことなく、天運星移と共に進み進んで何時となく増大し、何時となく結果を挙げるものである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
第一の紆濤、第二の紆濤、第三の紆濤には天運が船を顛覆からかばってくれた。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
おりよく――全くおりよく、天運だ――その時船の横面に大きな波が浴びせこんで来たので、片方だけに人の重りの加わった船はくるりと裏返った。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
作例 · 標準
彼の成功は、まさに天運に恵まれたものだった。
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いくら努力しても、天運に逆らうことはできないのだろうか。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この危機を乗り越えられたのは、天運が味方してくれたおかげだ。
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