言い習わし
いいならわし
名詞
標準
idiom
文例 · 用例
霞に紛れ、靄に交って、ほのぼのと白く、いつも水気の立つ処から、言い習わしたものらしい。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
或る友人から「服役中は留守宅の世話|云々」という手紙をもらい、その「服役」という言葉が、懲役にでも服しているような陰惨な感じがして、これは「服務中」の間違いではなかろうかと思って、ひとに尋ねてみたが、やはりそれは「服役」というのが正しい言い習わしになっていると聞かされ、うんざりした事がある。
— 太宰治 『未帰還の友に』 青空文庫
初陣の不覚は生涯附き纏うものだと、むかしの武士は言い習わしているが、わたしの初陣は実にかくの如き不覚を以て終始したのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
梅干しは霧を払うの妙薬にして、搏飯は「だらし」を予防するがためなりとの言い習わしあり。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
と言って茶人なら今の茶人にもわかるかと言えばさに非ず、今の茶人たちは昔からの言い習わしだけで「この唐津は結構だ」と口の先で言うに過ぎない。
— 北大路魯山人 『古器観道楽』 青空文庫
七 石楠花 いつごろからのいいならわしか、富士の五合目を「天地の境」と称している。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
昔から躾というと、とかく行儀作法、折りかがみのキチンとしたことを、躾がよいといいならわして来ました。
— 宮本百合子 『新しい躾』 青空文庫
仲仕たちは「病院」といいならわしているが、実際は小さな小児科医院である。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
「案ずるより産むが易し」は、過度に心配しても実際にはそれほど大変ではない、ということを伝える日本の言い習わしです。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
その文学作品は、登場人物の心情を豊かに描写するため、現代ではあまり使われなくなった古い言い習わしを意図的に織り交ぜていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「雨降って地固まる」って、まさに今の状況のことだね。
「ええ、まさに。あの言い習わしがぴったりくる場面ですね。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
この地域のお祭りの名称には、古くから伝わる風土や文化を物語る、地域独自の言い習わしが隠されていることが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite