菌糸
きんし
名詞頻度ランク #37469 · 青空 27 例
標準
fungal filament
文例 · 用例
交通機関の拡がるのは、風の弱い日の火事の拡がるように全面的ではなくて、不規則な線に沿うて章魚の足のごとく菌糸のごとく播がり、又てづるもづるの触手のごとく延びるのである。
— 寺田寅彦 『猫の穴掘り』 青空文庫
いまはすっかり青ぞらに変ったその天頂から四方の青白い天末までいちめんはられたインドラのスペクトル製の網、その繊維は蜘蛛のより細く、その組織は菌糸より緻密に、透明清澄で黄金でまた青く幾億互に交錯し光って顫えて燃えました。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
培養された菌糸は、どういふ状態におき、発送にどういふ注意が必要かといふことは、社内全体のものが心得てゐなければならん初歩の知識だよ。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
専門家なら、すぐに気のつくことだが、優良な菌糸の培養には、これだけの近代設備がどうしてもいるのです。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
またある白色黴の菌糸が模様的に平布して汚染のように見える、すなわちこれらがその葉の裏面の状態である。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
『きのこは地の中にある植物の花で、学者はその植物の事を菌糸と云つてゐる。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
若しそつときのこを引き抜いて見ると、その軸の下から地面にくつゝいた、菌糸の糸を沢山見出す事が出来る。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
埋めた根は菌糸で、空中に咲いた薔薇は菌糸の花、即ちきのこに当るわけだ。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
ウィキペディア
菌糸(きんし)とは、菌類の体を構成する、糸状の構造のことである。一般にいうカビやキノコなどは、主に菌糸が寄り集まったもので構成される。単細胞状態の菌類である酵母に対して、このように菌糸を形成した多細胞状態の菌類を糸状菌と総称することがある。また偽菌類や放線菌など、菌類以外の微生物にも菌糸を形成するものがある。
出典: 菌糸 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0