言文一致
げんぶんいっち
名詞
標準
unification of the written and spoken forms of a language
文例 · 用例
甲板をあちこちする船員の靴音がコツリ/\と言文一致なれば書く処なり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
この十年間に、文学運動の上では、言文一致の提唱とその勝利があったが、そしてそれは、より直接的に社会生活を反映し得る手段を整えたものと云い得るのだが、作品に於ては、現実は歪曲され、愛国主義は鼓吹された。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
此間も或新聞社の人に話したが、言文一致體の語尾の「だ」と「である」との事で、予は「だ」といふと強く當り過ぎると思ふ。
— 泉鏡花 『文章の音律』 青空文庫
紅葉先生も、はじめは「豆府と言文一致は大嫌だ。
— 泉鏡太郎 『湯どうふ』 青空文庫
然るに明治の末になってから、西洋の言文一致を学ぼうとして、始めてこの日常語が文章に取り込まれ、永く物置場に投げ込まれていた日本語が、急に芸術的に研ぎ出される状態になってきた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
しかし言文一致が始まってから、今日まだ漸く半世紀に達しない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
今日では一番言文一致が行はれて居るけれども、句の終りに「である」「のだ」とかいふ言葉があるので言文一致で通つて居るけれども、「である」「のだ」を引き拔いたら立派な雅文になるのが澤山ある。
— 夏目漱石 『「自然を寫す文章」』 青空文庫
だから言文一致は便利ではあらうが、何も別にこれでなければ自然は寫せぬといふ文體はあるまい。
— 夏目漱石 『「自然を寫す文章」』 青空文庫
作例 · 標準
日本語の言文一致は、文学作品の表現に大きな影響を与えた。
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福沢諭吉は、言文一致を提唱した思想家の一人である。
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言文一致によって、より多くの人々が書物を読みやすくなった。
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ウィキペディア
言文一致(げんぶんいっち)とは、日常に用いられる話し言葉に近い口語体を用いて文章を書くこと、もしくはその結果、口語体で書かれた文章のことを指す。
出典: 言文一致 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0