文語体
ぶんごたい
名詞
標準
literary style
文例 · 用例
季節に変化のないことは文語体のように経済的なことだと今さら思う。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
はじめ、フィツジェラルドの英訳をテクストとした森亮氏の傑れた訳業に啓発されて、全部|有明調の文語体で翻訳したが(解説二、「ルバイヤートについて」の項参照)、その後|佐藤春夫氏のすすめにより口語体に改めた。
— RUBA'IYAT 『ルバイヤート』 青空文庫
この草稿といふのはそれは併し文語体を以てした抄訳であつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
そのうちにふと気づいて見ると、いつか何度も口のうちに「かくあるべしと思いしが」と云う文語体の言葉を繰り返していた。
— 芥川龍之介 『夢』 青空文庫
「山は自然の始にして又終なり」――私はその頂を眺める度に、かう云ふ文語体の感想を必心に繰返した。
— 芥川龍之介 『槍ヶ嶽紀行』 青空文庫
現在文学史家が一つの「劃期の仕事」として称へてゐる言文一致創始者は、小説を書くのに、これらの素地から生れ出ても一歩文語体の習慣を捨てた、それが言文一致の創始者の事業だと思つてもいいやうだ。
— 水野葉舟 『言文一致』 青空文庫
対話は極めてぎごちない文語体で、含蓄に乏しく、しかしながら時に、単素にして厳粛な場面のトーンを作り出すことによつて、人生の瞬間的危機を、まざまざと観客の心に投映する。
— 岸田國士 『仏国現代の劇作家』 青空文庫
対話は極めてぎごちない文語体で、ニュアンスと韻律に乏しく、然しながら、理路整然として淀む処がない。
— 岸田國士 『ポオル・エルヴィユウ』 青空文庫
作例 · 標準
明治時代の文学作品は文語体で書かれているものが多く、現代の読者には少し難解かもしれない。
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憲法の起草段階では、文語体を採用するか口語体にするかで激しい議論が交わされた。
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格調高い祝辞を述べるために、あえて文語体に近い表現を取り入れて原稿を書いた。
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