毒手
どくしゅ
名詞
標準
a dirty or underhanded trick
文例 · 用例
看護員に迫害を加うべき軍夫等の意気は絶頂に達しながら、百人長の手を掉りて頻りに一同を鎮むるにぞ、その命なきに前だちて決して毒手を下さざるべく、かねて警むる処やありけん、地踏韜蹈みてたけり立つをも、夥間同志が抑制して、拳を押え、腕を扼して、野分は無事に吹去りぬ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
いで夏の日の眠気覚しに、泰助が片膚脱ぎて、悪人|儕の毒手の裡より、下枝|姉妹を救うて取らせむ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
打たずんば交りをなさずと云って、瞋拳毒手の殴り合までやってから真の朋友になるのもあるが、一見して交を結んで肝胆相照らすのもある。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
その青年を殺人狂の毒手から守ること、その口から何か犯人の手掛りを掴むこと、それがグスタフソンのソオルに與へた命令だつた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
看護員に迫害を加ふべき軍夫らの意気は絶頂に達しながら、百人長の手を掉りて頻りに一同を鎮むるにぞ、その命なきに前だちて決して毒手を下さざるべく、予て警むる処やありけん、地踏※蹈みてたけり立つをも、夥間同志が抑制して、拳を押へ、腕を扼して、野分は無事に吹去りぬ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
確か、前皇太子も同時に毒手に倒れたと云う電報だったと思います。
— 菊池寛 『たちあな姫』 青空文庫
幡随院長兵衛が、水野の邸に行くように、父は怯びれもせず、悪魔が、下す毒手を、待ち受けているようだった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
久方ぶりに、だんなも荒療治をおやんなさいましたな」「あたりめえだ」 吐き出すようにつぶやくと、毒手にかかった女たちをあわれむように、黙々と目をとじました。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
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