切れ地
きれじ
名詞頻度ランク #31548 · 青空 10 例
標準
fabric
文例 · 用例
同じ切れ地で夜具ができていたのだった。
— 梶井基次郎 『過古』 青空文庫
まゆをおとしたそれなる女が、その青々しいまゆげの下にこってりと見ひらかれている切れ地の長い目もとで、あきらかに媚を含んだ笑いを、ためらうこともなく、そしてまたひるむところもなく、ただちに右門に向かって返礼したではありませんか!
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
しかるに、女は切れ地の長いその目で、あきらかに媚を送ったのです。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
アメリカの能率のよい生産行程では、一つの型紙でもって電気鋏で一度に数百枚の切れ地を切って電気ミシンで縫う。
— ――誰がために―― 『衣服と婦人の生活』 青空文庫
「織物などもやはり古い物のほうに芸術的なものが多い」 といって、式場用の物の覆、敷き物、褥などの端を付けさせるものなどに、故院の御代の初めに朝鮮人が献げた綾とか、緋金錦とかいう織物で、近代の物よりもすぐれた味わいを持った切れ地のそれぞれの使い場所を決めたりした。
— 梅が枝 『源氏物語』 青空文庫
紅梅|襲の支那の切れ地でできた細長を添えた女の装束が纏頭に授けられた。
— 梅が枝 『源氏物語』 青空文庫
大正六年十一月十日 死後六ヵ月を経て井戸から出た死体を、三年間土中に埋没した後掘り出して、色も褪せボロボロになって原形を止めない着衣の一部の切れ地から、立派に元の状態が推測出来る科学の力は驚く外はない。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
岩は崩れてカミソリのように鋭くなっている、随分丈夫な切れ地を撰んだつもりだったが、倫敦仕立て下ろしのズボンには、方々に穴が開いて、下から血が滲んで来る、掌などは疵だらけだが、危くて手袋など箝めてはいられない、只満身の力を両腕に籠めて、機械体操の要領で、ずり上るより外は仕方はない。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
標準
traditionally patterned textiles
標準
fabric scraps