初々しい
ういういしい
形容詞頻度ランク #37053 · 青空 283 例
標準
(young and) innocent
文例 · 用例
彼等の眼のさきの、マッチ工場のトタン塀に添うて、並んでいるアカシヤは、初々しい春の芽を吹きかけていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
で……霞へ渡る反橋を視れば、そこへ島田に結った初々しい魂が、我身を抜けて、うしろ向きに、気もそぞろに走る影がして、ソッと肩をすぼめたなりに、両袖を合せつつ呼んだのである。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
水の垂りそうな、しかしその貞淑を思わせる初々しい、高等な高島田に、鼈甲を端正と堅く挿した風采は、桃の小道を駕籠で遣りたい。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
まだ十八になったばかしの、痛痛しいばかりに初々しい清楚な娘さんである。
— 織田作之助 『十八歳の花嫁』 青空文庫
シビル・ヴェンは未だ初々しい内気な娘であった。
— The Portrate of Dorian Gray 『絵姿』 青空文庫
弥生の末から、ちっとずつの遅速はあっても、花は一時に咲くので、その一ならびの塀の内に、桃、紅梅、椿も桜も、あるいは満開に、あるいは初々しい花に、色香を装っている。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
姉さんが、初々しい、しおらしい事を、お聞きなせえ、ぽうッとなって、(まあ、あんな事、私は奉公人なんですよ。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
曲馬の天幕の前には三角耳の眼の細い象の子が、赤と金との鞍掛けに飾られて、まだ初々しい灰色の曲り鼻をあげあげ客呼びしていると、それと対って、白狐とも化け猫ともつかぬ絵看板の、「これはこのたび奥州|気仙沼は何とか何兵衛の女房お何が生み落しましたる血塊童子でござい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
例句