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振鈴

しんれい
名詞
1
標準
hand bell
文例 · 用例
「豆やふきまめー」も振鈴の音ばかりになった。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
正丑の刻の振鈴に床を蹴って起き上ることも、あまり苦痛ではなくなった。
菊池寛 仇討三態 青空文庫
途端に、隣室の方で、無風流な振鈴の音が、響き渡った。
小酒井不木 好色破邪顕正 青空文庫
第十九 斯くて横笛は教へられしまゝに辿り行けば、月の光に影暗き、杜の繁みを徹して、微に燈の光見ゆるは、げに古りし庵室と覺しく、隣家とても有らざれば、闃として死せるが如き夜陰の靜けさに、振鈴の響さやかに聞ゆるは、若しや尋ぬる其人かと思へば、思ひ設けし事ながら、胸轟きて急ぎし足も思はず緩みぬ。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
斯くて果つべきに非ざれば、辛く我れと我身に思ひ決め、ふと首を擧ぐれば、振鈴の響耳に迫りて、身は何時しか庵室の前に立ちぬ。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
庭の松が枝に釣したる、仄暗き鐵燈籠の光に檐前を照らさせて、障子一重の内には振鈴の聲、急がず緩まず、四曼不離の夜毎の行業に慣れそめてか、籬の蟲の駭かん樣も見えず。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
やゝありて人の立居する音の聞ゆるに、嬉しやと思ひきや、振鈴の響起りて、りん/\と鳴り渡るに、是れはと駭く横笛が、呼べども叫べども答ふるものは庭の木立のみ。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
見事振鈴の響に耳を澄まして、含識の流、さすがに濁らず。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
作例 · 標準
先生が振鈴を鳴らすと、子供たちは一斉に静かになった。
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住職が振鈴を鳴らすと、堂内に澄んだ金属音が響き渡った。
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読経の合間に振鈴を振る所作が、厳かな儀式の雰囲気を高めていた。
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