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九死に一生

きゅうしにいっしょう
表現名詞
1
標準
narrow escape from death
文例 · 用例
もともとこの狸は、何の罪とがも無く、山でのんびり遊んでゐたのを、爺さんに捕へられ、さうして狸汁にされるといふ絶望的な運命に到達し、それでも何とかして一條の血路を切りひらきたく、もがき苦しみ、窮餘の策として婆さんを欺き、九死に一生を得たのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
狸汁の運命から逃れて、やれ嬉しやと思ふ間もなく、ボウボウ山で意味も無い大火傷をして九死に一生を得、這ふやうにしてどうやらわが巣にたどりつき、口をゆがめて呻吟してゐると、こんどはその大火傷に唐辛子をべたべた塗られ、苦痛のあまり失神し、さて、それからいよいよ泥舟に乘せられ、河口湖底に沈むのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
然れど、大佐よ、吾等は今の塲合に於て、九死に一生をも得難き事をば疾くに覺悟せり。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
沈黙の十五秒が恐ろしく永い時間に思われ、九死に一生、三十六計とばかり、別に用事はなかったんです。
織田作之助 青空文庫
もともとこの狸は、何の罪とがも無く、山でのんびり遊んでゐたのを、爺さんに捕へられ、さうして狸汁にされるといふ絶望的な運命に到達し、それでも何とかして一条の血路を切りひらきたく、もがき苦しみ、窮余の策として婆さんを欺き、九死に一生を得たのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
狸汁の運命から逃れて、やれ嬉しやと思ふ間もなく、ボウボウ山で意味も無い大火傷をして九死に一生を得、這ふやうにしてどうやらわが巣にたどりつき、口をゆがめて呻吟してゐると、こんどはその大火傷に唐辛子をべたべた塗られ、苦痛のあまり失神し、さて、それからいよいよ泥舟に乗せられ、河口湖底に沈むのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
パウロに感謝だ、と長兄は九死に一生を得た思いのようであった。
太宰治 ろまん燈籠 青空文庫
翌々年に膵臓膿腫を患い、九死に一生を得たときも、母が讚歎したのはやはりその力であった。
宮本百合子 青空文庫
作例 · 標準
土砂崩れに巻き込まれたが、たまたま車が岩の隙間に挟まって助かった。まさに九死に一生だったよ。
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あの激しい衝突事故でかすり傷一つなかったなんて、九死に一生の奇跡としか言いようがない。
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心臓が止まってから数分間、現場にいた救急救命士の迅速な処置で彼は九死に一生の生還を果たした。
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