旭日
きょくじつ
名詞
標準
rising sun
文例 · 用例
しかし旭日章旗のような光線の放射でなく、大きな火の玉というよりも、全身|爛焼の火山その物のように、赤々と浮び上った。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
例えば轆轤に集中する傘の骨、要に向って走る扇の骨、中心を有する蜘蛛の巣、光を四方へ射出する旭日などから暗示を得た縞模様は「いき」の表現とはならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
今手あたり次第に饗庭篁村の「従軍人夫」(太陽、明治二十八年一月)、江見水蔭の「夏服士官」「雪戦」「病死兵」(中央新聞二十七年十二月─一月)、村井弦斎の「旭日桜」(報知新聞二十八年一月─三月)等を取って見るのに、恐ろしくそらぞらしい空想によってこしらえあげられて、読むに堪えない。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
――今持っている旭日章のほかに、彼は年金のついている金鵄勲章を貰うことになる。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
此時夜は全く明けて碧瑠璃のやうな東の空からは、爛々たる旭日が昇つて來た。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
狼籍たりし竹の皮も紙屑も何時の間にか掃去られて、水うちたる煉瓦の赤きが上に、青海波を描きたる箒目の痕清く、店の日除や、路ゆく人の浴衣や、見るもの悉く白きが中へ、紅き石竹や紫の桔梗を一荷に担げて売に来る、花売爺の笠の檐に旭日の光かがやきて、乾きもあえぬ花の露|鮮やかに見らるるも嬉し。
— 岡本綺堂 『銀座の朝』 青空文庫
路は変らぬ河岸であるが、岩に堰かれ、旭日にかがやいて、咽び落つる水のやや浅いところに家鴨数十羽が群れ遊んでいて、川に近い家々から湯の烟がほの白くあがっているなど、おのずからなる秋の朝の風情を見せていた。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
旭日の紅い樹の枝に折々|小禽の啼く声が聞えた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
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出典: 旭日 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0