恋情
れんじょう異読 こいなさけ
名詞
標準
love
文例 · 用例
これは彼の万象に対する感情が恋情に類したものであった事を物語るであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
それが求道の中途にあって肉親の温かい記憶を呼んだり、ある時は迂闊に道の辺の女人に水を求めて、はしなく恋情を醸さしめたりする。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
今こそ鶴雄は、あえかに抱いていた鈴子への恋情が――いや、その恋情だけが、自分の青春のすべてであるように、思われるのだった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
今、この白樺の幹の蔭に、雀を狙う黒い猫みたいに全身緊張させて構えている男の心境も、所詮は、初老の甘ったるい割り切れない「恋情」と、身中の虫、芸術家としての「虚栄」との葛藤である、と私には考えられるのであります。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
女性にとって、現世の恋情が、こんなにも焼き焦げる程ひとすじなものとは、とても考えられぬ事でした。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
命も要らぬ、神も要らぬ、ただ、ひとりの男に対する恋情の完成だけを祈って、半狂乱で生きている女の姿を、彼は、いまはじめて明瞭に知る事が出来たのでした。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
当時の智識人や武士たちは、自分より身分階級の高い所の、所謂「やんごとなき」貴族の姫君等に対して、心ひそかに思慕の恋情を寄せ、騎士道的崇拝に似たフエミニズムを満足させてゐた。
— 萩原朔太郎 『月の詩情』 青空文庫
ああ、この、だらしない恋情の氾濫。
— 太宰治 『思案の敗北』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、幼なじみに対して長年秘めてきた恋情を打ち明ける決心をした。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その歌は、報われない恋情の切なさを歌い上げており、多くの若者の共感を呼んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
思春期に抱いた淡い恋情は、今となっては懐かしい思い出だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
標準
lovesickness
作例 · 標準
恋情に身を焦がし、彼は食事も喉を通らないほど思い悩んでいた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼女への断ち切れない恋情が、彼を苦しめていた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
文学作品には、恋情のあまり常軌を逸した行動に走る登場人物が描かれることがある。
幻辭AI · gemini-2.5-pro