楽天地
らくてんち
名詞
標準
paradise
文例 · 用例
そういう処は比較的最も自由な学者の楽天地である。
— 寺田寅彦 『学問の自由』 青空文庫
豹一の成長と共にすっかり老いこみ耄碌していた金助が、お君に五十銭貰い、孫の手をひっぱって千日前の楽天地へ都築文男一派の新派連鎖劇を見に行ったその帰り、日本橋一丁目の交叉点で恵美須町行の電車に敷かれたのである。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
そんな表情が、まるで彼が楽天地の地下室から出て来たことをとがめて眉をひそめている様に豹一には思われて、すっかりあがってしまい、こんな恥しいところを見られるのならいっそ地震でもおこって彼女が外のことに気をとられて呉れゝばいゝのにと思った。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
女の体と楽天地のミイラを比較してみて、いろはにほへど散りぬるをと何もかもしゃらくさい気持になった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
千日前楽天地(現在歌舞伎座)横町のカフェー喜楽の年増女給とねんごろになり、宝塚旧温泉で関係を結んだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
その美しき国にしたしく遊びたりし時の君の想ひは如何なりしか、と云へば、美髯を一捻して主人の静かに答ふらく、然りアルノの河の畔など、伊太利の風光もさる事|乍ら、然も我にはかの瑞西の楽天地、アルペン山の又なき神々しさを拝みたる許り嬉しき時はなかりき。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
」「楽天地いうとこイ行った」「おもろかったか」「うん、おもろかったぜ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
左へ出ると、楽天地が見えた。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちにとって、お菓子が食べ放題のこの部屋はまさに楽天地だろう。
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都会の喧騒を忘れて温泉に浸かる時間は、私にとって至福の楽天地だ。
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厳しい冬を越えてたどり着いたその村は、陽光が降り注ぐ楽天地のようだった。
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ウィキペディア曖昧さ回避
楽天地(らくてんち) 宗教上の楽園または楽土の別称。 上記に転じて、商店街または歓楽街を指す名称。 楽天地 (大阪) - 「千日前楽天地」とも。1914年から1930年まで大阪・ミナミの千日前にあった複合レジャー施設。 阪急楽天地:かつて、阪急電鉄およびその系列企業が同社線の駅近傍および各地に設置した商業施設。下記のように一部現存する。 三宮阪急楽天地 - 阪急阪神ビルマネジメントが管理する、神戸市・三宮の鉄道高架下店舗テナントスペース。通称「さんらく」。「阪急」の名を関するものの、位置上は阪急神戸本線直下でなく、並行するJR神戸線の高架下である。 西灘駅の楽天地 - 阪急西灘駅(のちに王子公園駅に改称)の駅前にあった歓楽街。現在は王子公園駅前商店会となっている。 東京楽天地 - 日本の企業。阪急阪神東宝グループ。1937年、東京・墨田区の錦糸町駅南口に「江東楽天地」の名で開設した同名のレジャー施設を祖業とし、のちにシネマコンプレックスや場外勝馬投票券発売所を運営。 ラクテンチ - 大分県別府市にある遊園地。 元祖もつ鍋 楽天地 - 福岡県福岡市を中心に展開するもつ鍋専門の飲食店チェーン。1976年創業。 那加楽天地町 - 岐阜県各務原市の地名。
出典: 楽天地 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0