楽土
らくど
名詞
標準
paradise
文例 · 用例
ここ「天地の境」五、六合目の等高線、森林を境として、山を輪切りにしたところの御中道を彷徨する私は、路の出入に随って、天に上り、地を下る、その間を、鳥と、虫と、石楠花が、永久|安棲の楽土としている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
これはかれらが腐肉や糞堆をその定住の楽土としているからであろう。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
ドイツは葉巻が安くて煙草好きには楽土であった。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
これは彼らが腐肉や糞堆をその定住の楽土としているからであろう。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
若竹や――何とか云う句で宗匠を驚したと按摩にまで聞かされた――確に竹の楽土だと思いました。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
「無賠償、無割譲」といふ道義的和平条件を正面に立てて、東亜諸民族の恒久平和の楽土を建設するために戦つてゐるのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
日夜悪念去らず、妄執に繋縛さるる者の企て及ぶべからざる、いわゆる不言して名教中の楽土に安心し得る者なり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
上帝その禍を予防せんため、竜の身を極めて重くし居る故、みな楽土より流れ出る一河に陥ちて死す、近処の人その死を覗い、七十日の後その尸の頭頂に根生た紅玉を採って国の帝に献ると。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
荒野を開拓して、いつか自分たちの理想郷である楽土を築きたいと願った。
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王は国民が飢えることなく平和に暮らせる楽土を作り上げることを誓った。
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文学作品の中で描かれる楽土は、しばしば現実の苦しみからの逃避先として表現される。
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