範囲
はんい
名詞頻度ランク #1340 · 青空 2917 例
標準
extent
文例 · 用例
が、まあこのおしまひの手合なんぞは、云つてることに何の意味もないにしてからがチヨイト頭を捻ること言換れば位置にお構ひなしに移動の万能範囲を拡げることが、いとも優秀なことのやうに思はれることは現時の流行感冒である。
— 中原中也 『音楽と世態』 青空文庫
勿論外国にしろ、多少とも此の世の中は左様なものではありますが、高い程度の技術ではともかく、凡そ常識の既に認める範囲にある技術では、我が国程に台所情実は場を占めてないやうであります。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
つねに、自身にできる限りの範囲で、それを為し遂げるように努力すべきだと思います。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
言換れば人情を包摂せざる範囲の芸術である。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
名辞以後、名辞と名辞の交渉の範囲にだけ大部分の生活があり、名辞の内包、即ちやがて新しき名辞とならんものが著しく貧弱である。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
運命は即ち、その必然の中に握られてあり、吾等の意志の能力は即ちその必然より人間にとつての偶然を取除いた余の、所謂必然、その範囲に於て可能である。
— 中原中也 『地上組織』 青空文庫
併し、辛じて詩人は神を感覚の範囲に於て歌ふ術を得るのだ。
— 中原中也 『地上組織』 青空文庫
特に私の知つてゐるだけの範囲で言へば、その上位に属して居る。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫