無力感
むりょくかん
名詞
標準
sense of helplessness
文例 · 用例
自分の無力感が、いたく私を噛む。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
だが、夜中に目が覚めたとき、慶一は無力感で泣きだしそうになった。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
慶一さんだって……」 令子のすがたを借りて、じぶんにのしかかってくる無力感をふりはらおうと、慶一はいきおいよく立ちあがった。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
楽しいか、楽しくないかの問題でしょう」 慶一は、いつもの無力感にとらわれつつあった。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
しかしその後に來た無力感は、何等かほかのものであるのだらうか?
— 島木健作 『第一義の道』 青空文庫
来年中等学校へ入る子供たちはどんな試験をうけることになるのだろうかと思っている昨今の皆の感情も、予測のつかなさと不安定の感とその現象に対する一市民としての無力感とに於て、明らかな時代の感情の色調を帯びている。
— 宮本百合子 『今日の読者の性格』 青空文庫
此の時に当たり往々にして知識階級の囁くを聞く、此の〔暴〕力の前にいかに吾々の無力なることよと、だが此の無力感の中には、暗に暴力|讃美の危険なる心理が潜んでいる、そして之こそファッシズムを醸成する温床である。
— 河合栄治郎 『二・二六事件に就て』 青空文庫
そういえば、濠洲ではよく気候不順にやられ、ちょうどこのごろのような無力感に襲われたことがあった。
— 久生十蘭 『三界万霊塔』 青空文庫
作例 · 標準
困難な問題に直面し、強い無力感に襲われた。
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努力が報われない時、人は無力感を感じやすい。
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友人が苦しんでいるのを見て、何もできない無力感に苛まれた。
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