串焼き
くしやき
名詞頻度ランク #38690 · 青空 12 例
標準
grilling on a skewer
文例 · 用例
(Ice.)steik は steka と親類で英語の stick すなわちステッキと関係があり、串に刺して火にあぶる「串焼き」であったらしい。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
そいつを、刺殺そうなんて、八つ裂きにして、串焼きにしてえってのが、人情だが、惚れた人情って奴あ、又、人情の中でも別だわな。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
失恋の傷手に悶々たる烏啼の奴は、今頃はやるせなさのあまり、君の心臓を串焼きなんかにして喰べてしまったかもしれないよ。
— 烏啼天駆シリーズ・2 『心臓盗難』 青空文庫
――それが終ると、ソオセエジを串焼きにして麺麭にはさんで食べたりしながら、その焚火のまわりで踊ったりなんかして遊ぶんだわ。
— 堀辰雄 『晩夏』 青空文庫
「ふん、ソオセエジをその焚火で串焼きにして食べるのかい?
— 堀辰雄 『晩夏』 青空文庫
誰彼なしに金を用立てる、療治をしてやる、婚礼の橋渡しをしてやる、喧嘩の仲裁をしてやる、ピクニックの音頭取りになって、羊肉の串焼きをする、とても旨い鯔のスープをこしらえる。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
土鰌を丸のまま串焼きにし、味噌たれを付けて「どかば」という、つまり土鰌|蒲焼の意味だろうが、それを一年中つきだしに使うのが、特徴でもあり評判だったようである。
— 山本周五郎 『七日七夜』 青空文庫
「このお屋敷じゃあ預かり物もするのか」「なあにそんなんじゃあねえ」 燗酒を湯呑でぐっと呷って、串焼きの、まだ膏のぶつぶついっているのを、ひと口にこいで喰べながら、虎造はちょっと自慢らしく声をひそめて云った。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫