他律
たりつ
名詞
標準
heteronomy (in Kantian ethics)
文例 · 用例
見なき信は盲信となり、頑信となり、他律信となり、外堅きが如くして内自ら恃む所なきの感を生ずべし。
— 綱島梁川 『予が見神の実験』 青空文庫
一つは他律的倫理学説というので、善悪の標準を人性以外の権力に置こうとする者と、一つは自律的倫理学説といって、この標準を人性の中に求めようとするのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
外になお直覚説というのがある、この説の中には色々あって、或者は他律的倫理学説の中に入ることができるが、或者は自律的倫理学説の中に入らねばならぬものである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
もしかくの如き直覚に従うのが善であるとすれば、善とは我々に取りて無意義の者であって、我々が善に従うのは単に盲従である、即ち道徳の法則は人性に対して外より与えられたる抑圧となり、直覚説は他律的倫理学と同一とならねばならぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
勿論純粋なる直覚説といえば、全く無意義の直覚を意味するのでなければならぬのであるが、斯の如き倫理学説は他律的倫理学と同じく、何故に我々は善に従わねばならぬかを説明することはできぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
その中全く他の権威より来る他律的の者もあれば、理性より来れる者また感情および欲求より来れる者をも含んでいる。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
今純粋なる他律的倫理学、即ち権力説について述べようと思う。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
第七章 倫理学の諸説 その三 他律的倫理学では、上にいったように、どうしても何故に我々は善を為さねばならぬかを説明することができぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
作例 · 標準
カントは、理性の命令に従う自律に対し、外部の欲望や命令に従うことを他律と呼んだ。
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道徳的な行動が単なる賞罰への恐れから来るものであれば、それは他律的な行為に過ぎない。
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倫理学の講義で、自律と他律の境界線がどこにあるのかについて熱い議論が交わされた。
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標準
heteronomy
作例 · 標準
親に言われたから勉強するという他律的な動機だけでは、学習意欲を維持するのは難しい。
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彼は常に周囲の意見に振り回される他律的な性格で、自分自身の意志が見えてこない。
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組織のルールに盲目的に従うだけの他律的な社員ではなく、自ら考えて動く人材が求められている。
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