義務
ぎむ
名詞頻度ランク #1969 · 青空 3305 例
標準
duty
文例 · 用例
顔を見合せれば「神」や「義務」の話をする叔母を除いては、その夏休みは優に懐かしい夏休みであつた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
そうしなければいけないと自分に言い聞かせてあるのです」「人間のなりわいの義務。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
即ち、芸術家が、生活家の義務を強ひられざるやうな環境を作ることによつて。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
――私が思ふに、彼の考へる習慣は彼の良心の義務観念が作つたのだから、彼は考へた後では「一個人としての実践」をすればよいのだ。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
―― 即ち彼は行為の前の義務――認識――の上で実に目覚ましい詩人なのだ。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
今電車の窓から日曜の街の人通りをのどかに見下ろしている刻下の心持はただ自分が一通りの義務を果してしまった、この間中からの仕事が一段落をつげたと云うだけの単純な満足が心の底に動いているので、過去の憂苦も行末の心配も吉野紙を距てた絵ぐらいに思われて、ただ何となく寛ろいだ心持になっている。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
これでもう完全に彼は、世間人としての義務を何一つ果してゐない、といふ事になる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
いまの私にとつて、それは義務の遂行の爲であります、と答へるより他は無い。
— 太宰治 『義務』 青空文庫