禁中
きんちゅう
名詞
標準
court
文例 · 用例
勝元は是を聞くや直ちに兵を率いて禁中に入り、主上を奉迎して幕府に行幸を願った。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
『琅邪代酔編』巻二に、後漢の時、季冬に臘に先だつ一日大いに儺す、これを逐疫という、云々、方相氏は黄金の四目あり、熊皮を蒙り、玄裳朱衣して戈を執り盾を揚ぐ、十二獣は毛角を衣るあり、中黄門これを行う、冗縦僕財これを将いて以て悪鬼を禁中に逐う、云々。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
熊楠按ずるに、菅公の知人嶋田忠臣が禁中の瞿麦花を詠んだ詩が二つある。
— 南方熊楠 『きのふけふの草花』 青空文庫
御禁中警固、京一円取締りの重任にあるべき所司代詰の役侍が、その役柄を悪用して不埒を働こうとしているだけに許せないのです。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
下乗之事禁中ヨリノ御使イ、並ビニ江戸公儀ヨリノ御使者以外ニ夜中ノ通行堅ク御差止メノ事 はっきりと禁裡御所からのお使い、並びに江戸お公儀からの使者以外は、夜中の通行堅くお差止めの事と書いてあるのです。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
禁中よりのお使い並びに江戸公儀よりの御使者以外は、万石城持の諸侯であろうと通行厳禁じゃッ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
ならば制札通り、禁中、お公儀の御使者だったら、否よのう開門致すと申すか」「くどいわッ、くやしくば将軍家手札でも持って参らッしゃいッ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
一應の事實しらべがすんだ時、人の好ささうな裁判長(勿論古賀は聲でさう思つただけである)は、「被告は拘禁中、目をわるくしたさうだが氣の毒なことであつた」といつた。
— 島木健作 『盲目』 青空文庫