飼い猫
かいねこ
名詞
標準
pet cat
文例 · 用例
飼い猫の餌食として必ず幾尾かを残して帰るように、母から云い付けられていると彼は話した。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
早速おまきを呼びつけて、長屋じゅうの者が迷惑するから、お前の家の飼い猫をみんな追い出してしまえと命令した。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
自分の過去帳に載せらるべくしてまだ載せられてないものには三匹の飼い猫がある。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
あなたは、急にお口もお上手になって、私を一そう大事にして下さいましたが、私は自身が何だか飼い猫のように思われて、いつも困って居りました。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
その時に、二匹の飼い猫を、だれがいかにして連れて行くかが問題となった。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
親類の家にも、犬はいても飼い猫は見られなかった。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
そしてやはりどこか飼い猫らしい鷹揚さとお坊っちゃんらしい品のある愛らしさが見えだして来た。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
まっ赤な地へ白で大きな模様の出て居る縮緬の布は細い絹針の光る毎に一針一針と縫い合わせられて行くのを、飼い猫のあごの下を無意識にこすりながら仙二は見て居た。
— 宮本百合子 『グースベリーの熟れる頃』 青空文庫