惜別
せきべつ
名詞
標準
reluctance to part
文例 · 用例
このたび私の「惜別」が橋になって、あなたから長いお手紙をいただきましたが、私は、たいへんうれしかった。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
「惜別」の意圖太宰治 明治三十五年、當時二十二歳の周樹人(後の世界的文豪、魯迅)が、日本國に於いて醫學を修め、以て疾病者の瀰漫せる彼の祖國を明るく再建せむとの理想に燃え、清國留學生として、横濱に着いた、といふところから書きはじめるつもりであります。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
まことに、相逢った時のよろこびは、つかのまに消えるものだけれども、別離の傷心は深く、私たちは常に惜別の情の中に生きているといっても過言ではあるまい。
— 太宰治 『「グッド・バイ」作者の言葉』 青空文庫
そうして、その次に、「惜別」という魯迅の日本留学時代の事を題材にした長篇と、「お伽草子」という短篇集を作り上げた。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
仕方がないので故|郷に對して惜別の感慨にふけるといつたやうな目的で自轉車をひつぱり出した。
— 新美南吉 『坂道』 青空文庫
その写真の裏には『惜別』と二字書かれてあった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
あとがき この「惜別」は、内閣情報局と文学報国会との依嘱で書きすすめた小説には違いないけれども、しかし、両者からの話が無くても、私は、いつかは書いてみたいと思って、その材料を集め、その構想を久しく案じていた小説である。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
「花ざかり」「母子」の次に描いたもので、この故事に取材した「軽女惜別」はわたくしにはなつかしい作品の一つである。
— 上村松園 『軽女』 青空文庫
作例 · 標準
卒業式の後、校門の前で友人たちといつまでも惜別の情を交わし、別れを惜しんだ。
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「長年連れ添った愛車との惜別の日は、まるで家族を失うような寂しさでした」と彼は振り返った。
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恩師の退職を祝うパーティーで、教え子たちが惜別の歌を合唱し、会場は感動に包まれた。
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