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窮余の策

きゅうよのさく
表現名詞
1
標準
desperate measure
文例 · 用例
もともとこの狸は、何の罪とがも無く、山でのんびり遊んでゐたのを、爺さんに捕へられ、さうして狸汁にされるといふ絶望的な運命に到達し、それでも何とかして一条の血路を切りひらきたく、もがき苦しみ、窮余の策として婆さんを欺き、九死に一生を得たのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
「河岸の事務室を開けて、貸室に致しましたのも窮余の策で、実は、この娘に結婚させようという若い店員がございますのですが、どうも、その男の気心がよく見定まりません。
岡本かの子 河明り 青空文庫
支倉の場合には殆ど理由に困って、交通妨害などゝ云う罪を附したのだが、之は全く窮余の策で、いわば人権蹂躙である。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
野村の父は遂いに窮余の策として、お清の提案たる「以毒制毒」の方法に同意したのだ。
――二川家殺人事件 黄鳥の嘆き 青空文庫
人生、窮すれば通ずで、おれも窮余の策を発見した。
豊島与志雄 或る作家の厄日 青空文庫
流れ流れてこの地へ来たのは、二月足らずの以前のことで、窮余の策から妾のお吉が、むかし女郎であったのを幸い、私娼となって稼ぐことになり、ここの露路のこの家を巣に、同じ商売の女二人を、出入りさせて稼ぎはじめた。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
そこで帆村は窮余の策として、宿帳を見せて貰った。
海野十三 蠅男 青空文庫
三成は女の乗物で逃げだして宇喜多秀家の屋敷へはいり、更にそこを脱けだして、伏見の家康の門をたゝき、窮余の策、家康のふところへ逃げこんだ。
坂口安吾 二流の人 青空文庫
作例 · 標準
納期に間に合わせるため、徹夜という窮余の策を取るしかなかった。
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交渉が難航し、相手側は窮余の策として譲歩案を提示してきた。
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最後の頼みの綱として、彼は窮余の策を実行に移した。
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