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叔母

おば異読 はくぼ・しゅくぼ
名詞多音語頻度ランク #13858 · 青空 5115
1
標準
aunt
文例 · 用例
三十年近く広島といふお天気の好い街の教会で伝道婦として働いたその叔母の甘えた気持が――といつて別に当人甘えたといふのでもあるまいが、その生活といふものがそも/\甘えたものであつたのではあらうが、そいつが癪に障つたね。
中原中也 引越し 青空文庫
行つて見るとまだ叔母は朝御飯が漸くすんだばかりで、ゆるゆるとお茶を飲みながら近所の人とトラックの話をしてゐるのだ。
中原中也 引越し 青空文庫
すると叔母は「ソレ/\またあんたの癖が出ましたよ」といふやうに僕の顔を視るのだ。
中原中也 引越し 青空文庫
偶に早く起きたせゐもあつてか、その朝を思ひ出すたび、叔母のお茶碗から立つてゐた湯気が白々と見えてくるのだ。
中原中也 引越し 青空文庫
結局僕一人が引越の手伝ひ人であり、その弱々しい、事実またちよく/\大病を患ふその叔母と僕との二人だけが引越万端のことをするのだとすると、まづまづ僕一人が大部分のことをしなければならない。
中原中也 引越し 青空文庫
木村といふのはその叔母の末つ娘の亭主で小学教員、その末つ娘なる郁子といふのは産院にゐるのだ。
中原中也 引越し 青空文庫
僕の方はと云へば、尠くとも叔母の目には、中学を出たつきり上の学校へも行かず、十年ブラブラしてゐるブラ公なのだ。
中原中也 引越し 青空文庫
さういふ軽蔑のされ方ならその叔母のみならず毎度のことで、そんなことで腹が立つのでもなかつたが、何がなし癪に障つて、トラックの上にゐて顔に当る朝風は自分の一切合切をみる/\削り減らしてしまふやうに感じられる。
中原中也 引越し 青空文庫
作例 · 標準
例句