閨房
けいぼう
名詞
標準
marital bedroom
文例 · 用例
蘭童あるが故に、一女優のひとすじの愛あらわれ、菊池寛の海容の人情讃えられ、または蘭童かかりつけの××の閨房に御夫人感謝のつつましき白い花咲いた。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
が、ことは秘められた閨房の行為だけに、これに触れること即ち低俗、猥雑、煽情的ということになり、結局口にすまじき問題として、片づけられてしまうのだが、思えば人生の普遍的問題なのだ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
それに彼女はどちらかといえば、無邪気なところがあるだけにこの打ち明話は単なる閨房の話術を通りこして、千恵造の心に痛くこたえた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
豊雄は真女児に是非泊ってゆけと止められたが、家へ無断で泊っては叱られるから、明日の晩泊ってもかまわないようにして来ると云って帰って来たが、朝になって兄の太郎は、地曳網のかまえをするつもりで、外へ出ようと思って豊雄の閨房の前を通りながら見ると、豊雄の枕頭に置いた太刀が消え残の灯にきらきらと光っていた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
翌日になって豊雄は閨房から逃げ出して庄司に話した。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
鞍馬法師は雄黄を鎔いて小瓶に入れ、富子の閨房へ往ってみると、枯木のような角の生えた雪のように白い蛇が三尺あまりの口を開け、紅の舌を吐いて室の中一ぱいになっていた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
豊雄は富子の閨房へ往って隙を見て、袈裟を被せ、力をきわめて押しふせた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
閨房中のことについて何か今の奥さんに遺憾な点があるのだといって、締りのない口付でそれを長々と述べ、「大変残念なことです」と叮寧な言葉で、第三者のことをいうような言い方をするのである。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
作例 · 標準
新婚夫婦の閨房からは、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
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閨房の装飾は、二人の好みが反映されたものだった。
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小説の中の閨房の描写は、二人の親密な関係を暗示していた。
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